
琵琶湖・東滋賀サイクルルート
滋賀でのサイクリングはまさに夢のよう。 どこまでも続く道の先に、次々と表情を変える風景が広がっています。 ひとつの景色に慣れた頃には、もう次の世界が目の前に現れる──そんなワクワクの連続です。
はじめに
RBRJ・琵琶湖バレーサイクリングライドでは、琵琶湖バレーの豊かな田園地帯を駆け抜け、郊外を通り抜けて、のどかな村々へと進んでいきます。 一面に広がる田んぼの中を走る道からは、美しい田園風景が楽しめ、遠くには新幹線が走り抜ける姿も見られます。 サイクリングレーンがきちんと整備されているため、車の交通を避けて、安心して走りたい方にもぴったりのルートです。
このライドは、風光明媚な瀬田川からスタートし、滋賀県の中心部へと向かいます。 全長93kmのほぼ平坦なルートは、移り変わる景色がまるで万華鏡のように楽しめる一日。 美しい自然を感じながら、滋賀の豊かな歴史と文化にも触れられる、サイクリストにとって魅力の詰まったコースです。
琵琶バレーの雄大な田園風景や、歴史を感じる古い町並みを抜けて、いざサムライロード(中山道)へ―― 本物の田舎の暮らしに触れながら走る、特別なサイクリング体験をしてみませんか? この琵琶湖バレーのルートは、いわゆるブルーライン(一般的な自転車道)を超えた冒険。 約95kmの行程は、しっかりと走りごたえがありつつも、遅めのランチに間に合う絶妙な距離です。
ルート
ルート・ハイライト
瀬田川と中山道
RBRJ・琵琶湖バレーサイクリングライドは、琵琶湖の最南端にかかる橋のたもと、石山坂本線・唐橋前駅近くの 「RBRJ琵琶湖ショップ」 からスタートします。 ルートは、琵琶バレーの中心に広がる田園地帯を通り抜け、郊外を経て静かな農村へ。 のどかな田んぼ道をくねくねと走りながら、美しい里山の風景と、遠くに走る新幹線の姿を楽しむことができます。
中山道を約20kmほど駆け抜けたあとは、都市の広がりに別れを告げ、田んぼや畑が広がるのどかな農村エリアへ。道の両側には季節の花が咲き、風景は一気に穏やかで美しい田園風景に変わります。 サムライロード(中山道)沿いには、趣のある村や美しい古民家が点在し、日本の原風景を肌で感じることができます。 (ちなみに、中山道をずっと走っていけば、東京までつながっており、全長は約550kmにもなります。)



のどかな谷あいを走り抜け、川を渡り、小さな町を通り過ぎながら進んでいくと、景色の中を駆け抜ける新幹線と“競争”するような瞬間に出会うこともあります。 ここからは、滋賀県の農業地帯を一望できるパノラマビューが広がります。 特に印象的なのは、ハイテクの象徴である新幹線と、その周囲に広がる昔ながらの田畑とのコントラスト。 時代を超えた風景の中を走る、特別なサイクリング体験が待っています。
天狗
走行距離が37kmに達したあたりで、私たちは赤神山にある「太郎坊宮(たろぼうぐう)」と「阿賀神社(あがじんじゃ)」に到着します。 これらの神社は、風の神さまと、山の守り神として知られる伝説の存在「天狗(てんぐ)」を祀る、由緒ある神社です。



近江八幡
たくさんの鳥居をくぐり抜け、追い風を願って手を合わせたあとは、西へと進路を取り、葦が生い茂る湿地帯へ。そこからサイクリングルートは 近江八幡のお堀沿いへとつながっていきます。 このエリアは、まるでジブリ映画のワンシーンのような幻想的な風景が広がっていて、ちょっとした軽食を楽しんだり、写真を撮ったりするのにぴったりのスポットです。



ビワイチ
次はいよいよ琵琶湖エリアへ向かいます。地元で 「ビワイチ(琵琶湖一周)サイクリングコース」と呼ばれる琵琶湖のサイクリングコースは、ナショナルサイクルルートにも指定されている日本屈指の人気サイクルルートのひとつです。 この区間は約40kmにわたり、信号や交通量もほとんどなく、スピード感あふれる爽快な走りが楽しめるのが魅力です。

走行距離が70kmに達したところで、 琵琶湖のシンボル的なモニュメント に到着します。写真撮影やちょっとした休憩にぴったりのスポットです。 そこからは湖の東側を走り、ツアーの楽しみのひとつ、コーヒータイムへ向かいます!サイクリングの醍醐味には、やっぱり美味しいコーヒーブレイクが欠かせません。 80km地点では 「カフェ リード」 に立ち寄り、軽食やブランチを楽しみましょう。ルート上には素敵なカフェがたくさんありますが、このカフェ リードは特におすすめ。コーヒーが苦手な方も、充実した美味しいメニューが揃っているので安心です。 さらに、お店の外ではアートの野外展示も楽しめるので、コーヒー好きの友達がゆったり過ごす間、アート鑑賞も満喫できますよ。
RBRJへの帰路
最後の15キロは、まさにサイクリングの醍醐味を味わえる区間です。大津に戻れば、早めの夕食や遅めのランチにぴったりのお店がたくさんあります。 もしまだ日本のファミリーレストランを体験したことがなければ、「COCOS」がすぐ近くにあるので、忘れられない一日の締めくくりに楽しいひとときを過ごせるでしょう。
まとめ
ビワイチのわかりやすいブルーラインは多くの人に親しまれていますが、そのおかげで滋賀の中心部を走る楽しさを見逃してしまう方も少なくありません。 そんな中で、「琵琶湖バレーライド」は一味違う、少し挑戦的で魅力的なルートを提供します。赤神山からの絶景や、太郎坊宮や阿賀神社といった趣ある神社も、このコースの素晴らしい見どころです。 さらに進むと、情緒豊かで絵になる近江八幡の町が現れ、のんびりとした日本の伝統的な風景を求めるサイクリストにぴったりの場所となっています。 全体を通して、琵琶湖バレーを走るたびに新しい景色が次々と現れ、ペダルを漕ぐ楽しさが尽きることはありません。きっと期待を裏切らないライドになるでしょう!
文責 : R.Nando.C (Backcountry Japan)